発達障害(及び無能な健常者)にも易しいライスワーク – 清掃バイトのススメ

自分は仕事が苦手だ。

動作性IQというものが低いのだと思う。

文章を読んでいる限りはまともな人間に思えるかもしれないが、どんな職場でもポンコツ扱いされがちであった。

具体的に言うと

・抽象的な仕事が全然覚えられない

・臨機応変な対応ができない

・マルチタスクができない

などである。

教科書を追うのは苦手なタイプではなかった。むしろ、”お勉強”は得意だった方だ。

しかし、学校における優等生くんが社会や仕事でそのまま通用するとは限らない。

漠然とした曖昧な指示やスピードが求められる作業、並列的な動作を同時に行うと、パニックになってしまうのである。

自己診断にはなってしまうが、おそらく発達障害グレーゾーンなのだと思う。似たような特徴に苦しむ人もいるのではないだろうか。

(「無能な健常者」でも別にいいのだが、そういう妙にポンコツな人々って存在するよね、ということだ)

しかし、そんな自分でも、比較的に負担が少なく、長く続けられた仕事がある。

それが、清掃業のバイトだ。

仕事には3つの種類があるという。

① ライスワーク → 食っていく為だけの仕事

② ライクワーク → 好きでやっている仕事

③ ライフワーク → 自分の使命と思えるような仕事(働いているという感覚はもはやない)

自分はニートや社会不適合者に向けて、ライクワークやライフワークを見つけていこうとたびたび主張している。

「働いているつもりはないけど、お金は何故か入ってくる」というライフワークの境地に達することができたのなら、それはもはや”ネオニート”であるからだ。

ただ、人生そんな上手くいく訳でもない。

そんな仕事が簡単に見つけられるものならば全員とっくにやっているはずだ。

文章でふんわりとした良さげなことを言っても、とりあえず食っていく為には金が必要である。

ライスワークも悪くない。

やりたくもない仕事によって著しいストレスが発生したり、人生の大半を奪われしまうことは避けたいが、「最低限食っていく為のストレスフリーな仕事をライスワークで行い、残りの時間や精神的余裕で”ライク”や”ライフ”を探究する」というスタイルは大いにありだと思う。

そんな食っていく為の仕事、ライスワークとして清掃バイトをオススメしたい。

悪いところも良いところもピックアップしていこう。

悪いところ

【汚い】

埃や汚れ、トイレ掃除なども担当する。潔癖症な人には厳しいだろう。自分は汚物より人間の心の方が汚いと思うタイプなので余裕だ。

【社会的地位が低い】

清掃業、そして非正規労働。社会の最底辺といってもおかしくはない。他人からの評価を気にする人には耐えられないかもしれない。

【将来性が皆無】

キャリアもスキルアップもありゃしない。時給も最低賃金の場合が多い。

【時間が決まっている】

どんな仕事でもバイトでも出勤日時が決まっているのが、めんどくさすぎる。その点を踏まえると、好きな時間に働けるウーバー配達員は魅力的だなと思う。

【だるい】

やはり、労働はだるい。

良いところ

【接客が無い】

知らない人間に対して思ってもいないことを喋りながら愛想笑いを続けるのは非常にストレスだ。クレーマーみたいな客も来るものだからたまったものではない。

その点、清掃業務には接客がほとんど存在しない。自分が働いているのは施設の清掃だが、基本的にトイレの場所を聞かれる程度だ。

完全に清掃専門の仕事につけば、完全に接客も存在しないのかもしれないが、それはそれで重労働や専門性を求められる可能性もある。要調査だ。

【責任を感じる必要がない】

レジを対応していると金額の誤差が発生する場合がある。

工場や保育ではミスが重大な事故に繋がる可能性もある。

仕事にはやはりプレッシャーによるストレスが付き物だ。

清掃の良いところは責任を感じる必要がないところである。

ぶっちゃけて言ってしまえば、テキトーにやっていれば構わない。

あからさまに掃除がされてなかったり、必要な業務がされていなかったら、流石に苦言を呈されるかもしれない。

だが、掃除のクオリティによって人が死んだりすることなどあり得ないだろう。

表面上で最低限の作業をして残り時間はボーッと考え事でもしていればいい。

別にサボることを推奨している訳ではないが、確実に言えるのは自分のせいで、重大なトラブルや事故が発生したりすることはないということだ。

【自由度が高い】

これは自分の勤務先に限った話かもしれないが、仕事の組み立て方が比較的自由だ。

例えば、15〜16時の間に〇〇と△△と□□をしておけばいい。といった具合である。

作業の順番は自由なのだ。(逆に仕事を教わる時はそのフワフワした感じに苦戦した)

途中で水を飲んだり、トイレに行ったり、倉庫で座ったりしてもいい。このポイントは恵まれていると思う。

【おおらかな中高年が多い】

清掃バイトで働いているのは中高年のおばさんやおじさんが多い。

これも職場によるだろうが、自分のところは穏やかでおおらかな人ばかりだった。

パワハラをしてくる人やお局的な人がいないのは非常に快適である。(たまにイライラしてる社員はいるけど)

会話も「暑いですねー」とか「寒いですねー」とか言っておけば大丈夫だ。

歳が離れているので、息子や孫のようなゆとりのある扱いを感じる。

ただ、繰り返すがこれは職場によるはずだ。事前の偵察や、ハズレを引いてしまった場合のことも考える必要がある。

【シングルタスクである】

床にモップをかけたり、ゴミを回収したり、荷物を運んだり、ただそれだけ。

レジで接客をしながら、モニターに打ち込み、金銭のやり取りをしつつ、インカムの対応をする…、みたいな必要はない。とても気楽だ。

【適度な肉体労働だ】

「働かないで食うメシはうまいか?」

という定番の問答がある。

当たり前だが、働かないで食うメシもうまいに決まっている。

ただ、適度に体を動かした後に食べるメシが更にうまいということは事実である。

肉体労働の後のメシはうまい。

清掃で歩き回ることは有酸素運動でもあるし、健康にもいい。

自分はこれを労働健康体操と呼んでいる。

健康体操に参加すると何故だかベーシックインカムが貰えるのだ。ラッキーである。

建設業や職人ほどガチな肉体労働でないのもいい。こちらだと給料はいいかもしれないが、デメリットの方が多い。

【従業員特典が付く場合がある】

商業施設だと割引だったり、スポーツジムだと施設利用無料など、様々な特典が付く場合がある

低コスト生活者にとっては大きな魅力であるので、応募する前にどんなものがあるのか調べてみよう。

【夜型にも優しく、短時間労働だ】

自分は朝に非常に弱い。

早起きという苦痛が延々と続く日常を送るぐらいだったら死んでしまった方がマシなぐらいだ。

バイトだと夕勤でも夜勤でもいい。

そこは自分のスタイルに一致している。

あとは8時間も連続で働いていられない。

5時間辺りがせいぜい限界だ。

社会の当たり前よりマイルールを優先しないとこんな世の中やってられない。

メリット・デメリットについてはこんなところだろうか。

自分が思う、生活や仕事の基準は「一生この生活(仕事)を続けられるか?」ということである。

一生そのような生活(仕事)ができる気がしないのなら、何か行動を起こす必要があるのだ。

清掃のバイトはぬるま湯である。

しかし、「一生続けられるか?」と問われたらそれはそれで厳しい。

夜行バスに乗り込んで旅に出てしまいたいような衝動を度々に感じる。

それでも社会不適合者のライスワーク、引きこもりの社会復帰の取っ掛かり、セミリタイアラーのストレスフリーバイト、とりあえず金を稼ぐ方法としてはオススメしておきたい。

清掃の非正規労働をするなんて自分のプライドが許せないという人もいるだろう。

ただ、人生をいつもハリボテの嘘っぱちにしているのは中途半端なプライドだ。

ソクラテスは「無知の知(自分が何も知らないことを自覚して真理を追求しよう)」と言った。

だが、我々に必要なのは「無能の能(自分が無能だということを自覚した上で無理なく生きる方法を追求しよう)」である。

必要以上に社会の価値観に囚われるのはやめてしまおう。

我々は生まれてしまったから、生きていく。シンプルにそれだけの話だ。

世捨て人の清掃夫も悪くない。

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