■ 居酒屋で飲む
10月29日(土)、わりと近くに住んでいる大学時代の友達と居酒屋に行った。
半年ぶりぐらいに会ったが、相変わらずダウナー系のテンション感なのがよかった。今は仕事がめちゃくちゃ忙しいらしい。
居酒屋は焼き鳥がうまいことで有名なローカル店だった。ボンジリ、スナギモ、カシラ。
それと、鳥刺しが名物らしい。初めて食べてみたが、パワーのあるマグロ赤身(?)みたいな印象を受けた。
お会計は1人2000円ちょいぐらい。
自分が酒一杯しか飲まなかったというのもあるが、コスパも含めてなかなか満足度の高い居酒屋であった。
■ コロナかな
11月3日(木)、熱が出る。39.3度。
更に、全身が筋肉痛のような痛みでバキバキだ。
「コロナかな?」と思った。もしくは、インフルエンザ。
その日は市販の風邪薬を飲んでひたすら寝た。
■ トイレから出れない
次の日、熱と体の痛みは相変わらずだったが、1つ異なることがあった。
それは下痢である。腹痛がひどい訳ではないが、何度も催してしまう。
たぶん、1日で30回ぐらいトイレに行った。こんなの人生で初めてだ。
コロナだったとしても、こんなに下痢がひどいことがあるのだろうか。
他に思い当たる原因は……「鳥刺し」?
でも、食中毒だったら、食べてから1~2日で発症しそうなものだ。
調べてみると、このように書いてあった。
鳥肉の生食(カンピロバクター)
・潜伏期間2~7日
・症状:下痢、高熱、悪寒、倦怠感など
「完全にこれじゃねーか」としか言いようがなかった。
人生初カンピロバクター。実績解除である。
■ アメリカって本当にあるの
たまにこんなことを思うときはないだろうか。
「アメリカって本当にあるの?」
もちろん、誰だって「アメリカ」は知っている。
USA。自由の女神。ハンバーガー。バイデン大統領。
だが、僕は本当にアメリカ(大陸)に行ったことがない。
だからたまにこんなことを考えてしまうのだ。
「アメリカなんて本当は存在しないんじゃないか」と。
別に陰謀論者などではないのだが、似たように思ってしまうことは他にもある。
「地球って本当に丸いの?」とか「太陽系の外側って本当にあるの?」とか。
だが、今回そのうちの1つが真実であると、実証されたようだ。
すなわち、「鳥刺しって食べると本当にカンピロバクターになるの?」である。
■ カンピロガチャ
もちろん、鳥肉を生食するとカンピロになるリスクは把握していたつもりである。
だが、どこかで油断していたことは否めない。
有名店でいつも提供されている以上、ある程度は安全なのだろうと。
実際、僕が居酒屋にいる間、7~8回ぐらいは他の人も鳥刺しを注文しているのを聞いた。
もし、これらの人々が全員カンピロになっていたら、すぐさま営業停止になってしまうだろう。
調べてみると、飲食店の鳥の生食でカンピロに感染する確率は約5.36%らしい。
どうやら1/20を引き当ててしまったようだ。
チクショー。
■ 発熱トリップ
高熱によって亡くなっている方がいることも踏まえると、少し不謹慎なのかもしれないが、高熱が出ると意外と「心地いい」と思ってしまう。
他にも、実は同じように思っている人はいるんじゃないだろうか。
世界がドロドロと油ねんどみたいになっていき、布団に包まれながら味わうあの酩酊感はなかなかクセになるものだ。
あと、「欲」が一切無くなるのもいい。
なにも食欲はないし、性欲を抱くような気力もない。常に寝ているので寝たいとも思わない。
最近、ツイッターで「性欲の無くなる薬があったら~」みたいな話題が物議を醸していたが、僕は「性欲の無くなる薬」があったら、わりと欲しい方かもしれない。
「『欲』が無い」ってすごい快適だ。そんなの生きてて楽しいのって思う人も、もちろんいるだろうけどね。
■ ニートで一番難しいのは「休む」こと?
ニートをしたことがある人なら分かってくれると思うのだが、ニートで一番難しいのは、実は「休む」ことかもしれない。
ニートになると、いわゆる「オン/オフ」が消滅する。よって、なにをするのが正しいのか、一切分からなくなるのである。
だが、そんな状態にあっても、病気になれば、「休む」しかなくなる。
肉体も、精神も、社会も、全てが「休む」ことを肯定してくれる。
久しぶりに全力で休んだかもしれない。
デフォルトでこのぐらいの「休みパワー」を引き出せたらいいのにな~。
■ 治りました
その後、下痢は続いたが、11月9日(水)にはほぼ回復した。
もう二度と鳥刺しなんか食べたりしないよ(世界まる見え風)
おわり。
(このあとは1/1000の確率のギランバレーガチャが待っているらしい……)