■ 酒タバコギャンブル
ダメ人間といったら何をイメージするだろうか。
パッと思い付くのは、やはり「酒」「タバコ」「ギャンブル」である。
昼間から酒を飲み、パチンコ屋に行ってヤニを吸う。
うむ。こんなイメージだ。
ただ、自分はものすごくダメ人間だが(昨日も布団の上でクネクネしていたら1日が終わってしまった!)、3つとも殆どやらないなーと思った。
その辺りについて書いてみたい。
はじめに、酒である。
別に僕は酒が嫌いなわけではないし、知り合いと会うと人並みに飲んだりするのだが、1人で飲むことは全くない。また、飲みたいとも思わない。
まず、そもそも酒があまり強くないため、「酔う気持ちよさ」がそんなに分からないのだと思う。
ある程度飲むとだるくなって、すぐに寝てしまいたくなる。
あとは、1人で飲むとなんだか暗い気持ちになってしまう。
アルコールは飲むと楽しくなるようなイメージがあるが、個人的な印象を言うなら「その時の気分をブーストしてくれるもの」って感じだ。
そりゃ、友達と遊んでいるときに、酒を飲んだら楽しいかもしれないが、僕は基本的に暗い。
1人で飲むと、暗さがブーストされてしまうだけなのである。
そういうわけで、酒は飲まない。
次はタバコである。
タバコは前まで吸っていたが、もう禁煙して3〜4年は経つ。
なぜ辞めたかといえば、やはり金銭的な負担が大きい。
フルタイムのバイトを週5でしていたときは金にある程度余裕があったが、ニートや最低限しか働かないフリーターになってからは、タバコを買っている余裕がなくなってしまったのだ。
今では習慣的に吸いたくなることはほぼ無くなったが、たまにキツイのが「今タバコ吸ったら最高だよなあ〜」という瞬間である。
「ヤニ中毒じゃないよ。大人のたしなみとして1本吸うんだよ」という言い訳もしたくなるが、一発でも吸ったらまた日常的に吸いたくなるのは確定だ。
そういうわけで、タバコは吸わない。
最後にギャンブルだ。
手軽で代表的なギャンブルといえば、パチンコだろう。
パチンコ屋には人生で2、3回ほど行ったことがあるのだが、どれも感想は同じである。
「うるさくて耐えらんねえ〜!」
たぶん、僕はパチンコ自体にハマる素質はあるのだと思う。
パチンコと同じ、「耐えて……耐えて……当たり!」という釣りが好きだからだ。
だが、静寂な海とは違って、爆音のBGMが流れ続けるあの空間には耐えられない。
まあ、いわゆるHSP気質みたいなものだと思うのだが、そういう(一般的には)デメリットと言われるものに、助けられている部分もあるのだと考えると、なんとも言えない気持ちになるものだ。
(もし、パチンコ屋が個室でBGMが小さかったら、もしかしたら爆ハマりしていたかもしれない)
そういうわけで、ギャンブルはやらない。
■ 小さなサイクルのデメリット
以上のようなことを述べると、「健康的で素晴らしい」と思う人も多いかもしれない。
僕も以前まではこれで良いと思っていたのだが、最近はどうにも全肯定できなくなってきたのが現状である。
そもそも、人間は「行動→報酬→行動」というサイクルの中で生きている。
僕は一般的な「週5労働→金銭で快楽を得る→週5労働」というサイクルに耐えられなくて、「最低限働く→質素に暮らす→最低限働く」という小さいサイクルで生きていくことにしたのだが、このサイクルは小さい故に「ジャイロ効果(例:バイクが走ってると安定する)」が弱い。
強烈な楽しみがないと、世界の「なにもなさ」に押し潰されてしまいそうになるのである。
これが僕が一概に酒タバコギャンブルを否定できない理由だ。
もちろん、やり過ぎは良くないが、そういう強いフックがないと、普通の人は生活を回していくのが難しいような気がしてしまう。
では、サラリーマンというサイクルで生きていけない人が、小さなサイクルを維持するのにはどうしたらいいのだろう。
個人的には、その人なりの「信念」や「堅さ」のようなものがないと厳しいのではないかと思う。
だが、僕にはそういったものがない。
ただの1日中ゴロゴロしているダメ人間である。
サラリーマンのように俗を生きていく気力もなければ、修行僧のように聖に取り組む真摯さもない。
人生これからどうしたものかなあ、と思う次第である。