最近、『寝そべり族の本(仮題)』を書いている。
全部で6万字ぐらいの予定だ。
完成したら、何かしらの方法で、数百円程度で発売するかもしれない。
内容は
・中国の寝そべり族について
・自分の生い立ち
・自分の生活
・自分の考えていること
・自分が影響を受けた哲学の紹介
…という感じだ。
生い立ち編まで書いたのだけど、なんだか読み返すと微妙で、大きく書き直すことにした。
鬱時代の出来事を語るには、やはり少し暗いことも書かなければならないのだけど
「僕はこんなにかわいそうなんだっ!」
「主に家庭や社会が悪いんだっ!」
という意識が、どこかにじみ出ていて、あんまりいい文章に感じられなかったのだ。
その時の心境や、臨場感は伝えたいが、被害者意識が強すぎてもよろしくない。
この辺りのバランス感覚がむずかしいと思った。
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僕が考える「いい文章」ってなんだろう、と書き出してみると、以下のようになるかもしれない。
① シンプルで誰でも読みやすい
これは前提知識が無い人や、中高生ぐらいでも読めるもの、ぐらいの感覚だ。
表現もなるべくシンプルである方がよい。
裏テーマとしては、「鬱でも読める」だろうか。
単純に、僕が難解な文章を読めない頭だからでもある。
② 自意識や自己主張が薄く、ドライである
エゴの強い文章ってなんだか苦手だ。
「自分!自分!」って感じの人が、現実でも活字でもあまり好きになれないのだろう。
乱暴な文章じゃなくて、淡々としてるのだけど、スーッと沁みるようなものがいい。
③ 縦書きで読んでも、横書きで読んでも、音読してみても、うつくしい
本当にいいものはどこから眺めてみても、うつくしいのではないだろうか。
その他で言えば、パソコンで読んだり、スマホで読んだりしてみるのも参考になると思う。
音楽を作る時、完成したものをスピーカーで鳴らしたり、ヘッドホンで鳴らしたり、アイフォンで鳴らしたりするんだけど、そのモニタリング作業に近いかもしれない。
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本の作り方は、僕の中ではこんな感じである。
ツイッター → メモ帳・ネタ帳
ブログ → 下書き・仮原稿
本 → それらをまとめたもの
具体的な例としては
ツイッター → 「肉おいしい!」「魚おいしい!」「野菜おいしい!」
ブログ → 「ハンバーグはなぜうまいのか~」「刺身の魅力に迫る~」「実はおいしいピーマン~」
これを
「はじめに
第一章 お肉
第二章 お魚
第三章 野菜
おわりに」
という風にまとめていく作業となる。
偉そうに書いているが、僕も最後の作業に苦戦している途中だ。
ただ書きなぐればいいのではなく、大筋を捉えて、整合性を取るのがむずかしい。
自戒的な内容になってしまったが、「いつか本を作りたいなー」と思っている人に対しても参考になれば幸いである。