7月26日~28日でいろいろ遊んだので、ここに記録しておこうと思う。
まず、事の発端は、前からツイッターで仲良くして貰っているろっさん(@zttk1996)が「関東行くので寝そべり会しませんか?」とDMをくれたことだった。
そして、東京の檜原村にある”ひのはうす”にも行く予定だということなので、僕も前から行ってみたかったこともあり、便乗(?)して訪問させてもらうのであった。
■ ひのはうすとは
“ひのはうす”は奥多摩の檜原村にあるシェアハウスである。
山奥ニート系シェアハウスと説明すれば分かりやすいだろうか。
ニートといっても、住民の中には農業をやったり、狩猟をしている方もいるそうだ。
オーナーのまつけんさん(@matsuken1212)は「いつかニート連邦共和国を作りたい」と仰っていた。最高です。
■ ひのはうすへのアクセス
ひのはうすはJR武蔵五日市駅からバスで30分程度で到着する。
JR新宿駅からは合計約1時間45分ぐらい。
“山奥”といっても、アクセスはものすごく良好だ。
バスは西東京バスの「武蔵五日市駅 → 京岳」を利用する。
1時間に1本程度なので、時刻表は確認しておくようにしよう。
→ 武蔵五日市駅時刻表 (行き)
→ 京岳時刻表 (帰り)
■ ひのはうす訪問
僕はバスで向かう予定だったのだが、まつけんさんがたまたま武蔵五日市駅の方でなんでも屋の仕事を終えたところだったので、行きは車で送って頂いた(ありがとうございます)。
途中でひのはうすの畑に寄って夏野菜を収穫。
そして、住民さんや先に到着していたろっさんと挨拶をする。
そのまま、ビールとつまみを開けてプチ宴会に突入したのであった。
■ 鹿肉カレーをごちそうになる
自己紹介も兼ねて、それぞれの話をしたりして盛り上がる。
そして、夕食には鹿肉と夏野菜のカレーを出して頂いた。
鹿肉は初めてちゃんと食べたのだが、牛肉っぽい印象を受けた。
若干レバーのような風味がする牛肉とでも言えばいいのだろうか。
その後、ろっさんに聞いたら「牛と鹿は同じウシ目だから味が似ている」らしい。
忖度とかじゃなくて、すげえ美味かったです。
■ ひのはうすに泊まる
その後、芋焼酎を飲んだりしていたのだが、22時過ぎぐらいには解散に。
僕とろっさんが泊まるゲストルームは、大布団が1つと、横に2段ベッドが1つ。
最大で3~4人ぐらい泊まれるだろうか。
お風呂はそれなりに古めであるのだが、温水シャワーが出るだけで僕は充分である。
トイレにおいてはウォシュレット付きだ。これは嬉しい。
睡眠に関しては、僕は普通によく寝れたのだが、強いて言うなら、他の部屋のふすまが開く音や、他の人が廊下を歩く音が結構響くので、気になってしまう人は耳栓などがあった方がいいかもしれない(これはひのはうすが悪いのではなく、古民家系シェアハウス共通のことであるが)。
その他としては、「夏なのに扇風機無しでも寝れるぐらい涼しかった」「Wi-Fiが僕の実家よりサクサクだった」などを体験した。
■ 無人販売所&ねこまんがミュージアム
元々商店である建物で運営しているひのはうすは、1階の一部がお店になっている。
そこでは日用品や駄菓子の無人販売所があったり、猫と触れ合いながら漫画が読めるスペースになっているのだ。
猫は2匹いて、懐っこいのがモーちゃんで、シャイなのがトラちゃん。
特に、モーちゃんは本当に僕のような部外者でも遊んでくれる。
■ 近くを散歩する
次の日(27日)の午前中は辺りを散歩することにした。
徒歩1分ほどの場所には、川が流れており、ちょっとした川遊びもできそうだ。
あとは、川沿いなのでとても涼しい。日陰に行けば夏なのにクーラーが効いているようである。
途中、トレーラーハウスのカフェ(?)などもあり、入ってみても面白そうだった。
時間があれば、村全体を歩き回ってみたかったものである。
ちなみに、ひのはうす南郷館/1号館(今回泊まったところ)は地図でいう南の方であり、樋里館/2号館は北の方にあるそうだ。
■ お世話になりました
その後、しばらく部屋でごろごろして、昼過ぎのバスで東京方面に戻ることにした。
まつけんさんは仕事でいなかったのだが、リビングにいた住民さんたちに挨拶をして退出する。
お世話になりました!
■ 横浜で寝そべろう
次は檜原村から横浜に向かう。
なぜかといえば、僕は神奈川県に住んでいるのだが、ろっさんが初めて神奈川に来るというので、安直ながら「神奈川っぽい場所といえば、横浜のみなとみらいエリアかなあ」と考えた次第である。
ちなみに、ろっさんはひのはうすからロードバイクで横浜に向かっていった。パワフルすぎる。
■ 恵びす温泉でサウナる
横浜のみなとみらいエリアで集合した僕らは、とりあえず銭湯に行くことにした。
今回訪れたのは、JR石川駅から徒歩3分ほどの恵びす温泉という銭湯である。
僕も初訪問だったのだが、サウナ室にパワーもあり、水風呂も広くて冷たく、なかなかに整ってしまった。
このエリアの治安の関係上、モンモンを背負った人もちらほら居たのだが、それも”味”だということで楽しんでもらった(?)。
■ 高級イタリアンを食べる
夕食は中華街なので中華と思いきや、高級イタリアンである。
知る人ぞ知る高級イタリアンなので、闇雲に名前は出さないが、高級ミラノ風ドリアを食べたりした。
まあ、お互いにニートであると、こういう食事や金銭感覚でも気をつかわなくていいので非常に気楽だ。
■ 山下公園で寝そべる
そして、飯を食った後は、公園の端っこの方にエアマットを敷いて、ごろごろ寝そべることにした。
夏の夜なので暑くて不快かと思いきや、潮風がちょうど良くてなかなか快適であった。
ちなみに、虫よけスプレー(空間噴射タイプ+皮膚塗りタイプ)が効いたのか、蚊の被害もほとんどなかった。ラッキーである。
寝そべり会では、普段できないような話をいろいろすることができたので楽しかった。
(例)「ニートトーク」「都会フリーターか、山奥ニートか、杵築セミリタイアか、Bライフか」
「あと数年で死ぬと考えて生きてみる」「お金があっても投資で一喜一憂している人って”真の平穏”がなさそう」
「受動的な趣味って限界があるから、能動的な趣味に取り組んだ方がいいのでは」
「↑現代って地図上での”開拓”は終えられてしまっているから、科学や芸術の探究でしか”開拓”できない?」
「哲学と宗教」「”死”について語る」「結局、幸福追求ゲーム?」「日本ってどうなっちゃうの」などなど……。
■ 野宿って大丈夫なの
こういった内容をブログに書くと、「野宿は違法じゃないのか」「野宿なんて危なくないのか」と思う方もいるかもしれない。
まず、最初の疑問について、結論から言ってしまえば、「公園や施設のルールで明確に禁止されていない限り、一応セーフであるが、グレーな部分もあるので、スマートに野宿することが求められる」といったところだろうか。
例えば、お昼にレジャーシートを敷いて1時間昼寝をする。これは全然セーフだろう。
それならば、2時間の昼寝は? 4時間は? 6時間は? という話にもなっていく。
しかし、だからといって堂々とテントを立てて野宿をしたり、大騒ぎをしていたら、それはそれで迷惑行為だ。
こうなってくると、明確に”禁止”とされてしまう場合もあり、そのため野宿カー(ノジュカー)には、「目立たない場所で寝る」「朝になったら素早く撤収する」といったスマートさが求められるのである。
次に、安全性であるが、これは警察の職務質問、不良の襲撃、ホームレスの窃盗などが挙げられるだろうか。(警察は逆に安全なのかもしれないが)
プロ野宿カーのろっさん曰く、昔から何十回も野宿をしてきたが、今のところ特に被害にあったことはないらしい。
ただ、もちろん、その公園や地域の治安を考慮した上で、野宿スポットを探すということは前提条件となるだろう。
ちなみに、山下公園は野宿にかなり寛大な場所であり、僕ら以外にも3人ほどベンチで眠っている人がいた。
『野宿野郎』編集長のかとうちあき氏もおすすめしている野宿スポットである。
■ 犬に吠えられて目覚める
朝4時ごろ、散歩中の犬に吠えられて目が覚める。
柴犬が寝袋に包まる怪しい二人組に向けて怒っていた。
飼い主が「こら!」「だめ!」と怒る。
僕らにはどうすることもできないシュールなひとときが過ぎていく。
これも振り返ればおもしろイベントのひとつである。
■ 解散
そして、朝6時ごろには片付けが完了し、ろっさんは再び自転車で出発していった。
関西から関東までロードバイクで来て、またロードバイクで帰っていく。
ニートはときどき謎のバイタリティを発揮するものだ。
また遊びましょう。事故にはお気を付けて。
ちなみに、帰りを急ぐ理由を聞いてみたら「歯医者の定期健診があるんですよー」と言っていた。
やっていることと、その理由のスケールの差に笑ってしまった。まじめか!
<おわり>